どうもkjです。
僕は30代で全く別の業界から完全未経験でWEBコーダーとして働き、今はフリーランスとして活動しています。
僕が完全未経験からフリーランスコーダーになるまでの記事はこちら
僕は3０代から全く実績がない状態でしかもポートフォリオ なしでWEB制作会社に入社し、コーダーとして働いていました。
そんな事ってあるの？！って感じだと思いますが、実際僕が求人の応募から面接で話した内容を交えて、未経験からWEB制作会社に受かった方法をお伝えします。
応募時の経歴とスキル
「どうせ高学歴だったり、前職にすごい仕事してたり、すでにコーディングのスキルかなり持ってたんでしょ？」
という声が聞こえてきそうなので、僕の経歴と応募時のスキルをお話しておきます。
まず、僕はかなり頭が悪いタイプです。
他の記事でも書いていますが、大学は出ていますが三流、いや四流大学で、勉強も努力も全くせず人生を無駄にしてきたタイプです。
前職の仕事は、アミューズメント機器の開発をするメーカー会社で、機械から出てくる写真に加工をあてる仕事をしていました。WEB系とは全く関係のない、かなり特殊な仕事でした。
ちなみにその会社が突然倒産し、職を失いました。（笑）
応募時のスキルに関しては、２ヶ月間程「ドットインストール」と「progate」でHTML,CSS,jQuery（ほんとに少々）を独学で勉強していましたが、ただそれをやってるだけで自分でサイトを作るといった事もまだやってない状態でした。
それに加え、僕は頭が悪いので恐らく皆さんが２ヶ月間で得るスキルよりだいぶ低い状態だったと思います。
実際、今あの時のスキルを考えると何もできないただの雑魚レベルでしたね（笑）
これで僕がいかに普通、いや普通以下であるか少しはお分かりいただけましたでしょうか。
求人サイトを使って応募
2ヶ月間程独学で学んでいた頃に、ふと、
「こんなん、就職して仕事としてやる方が絶対身につくの早いやん！！」と思ったのです。
何となく、ある程度知識やスキルが身についてからでないとやっていけないと思っていたのですが、頭が悪く極端な僕は、
「仕事しながら覚えた方が絶対早く身につくし、お金もらいながら勉強できるやん！」
という考えに至りました。
まずはよくある求人サイトから「コーダー」で募集している会社を探しました。
僕は、「未経験OK」とか「独学中や趣味、職業訓練に通われてた方歓迎」と書かれているものを中心に探しました。未経験の方はだいたい同じように探しますよね。
とりあえず何社かに応募しました。
残念ながら全滅。でも僕は諦めません。（笑）
求人サイトって1つではなく、有名な所でも何社かありますよね。
それで、自分が応募した会社が違う求人サイトでも同じ募集をかけてたりする訳なんです。頭の悪い僕は、違う求人サイトから落ちた会社に再度応募するという奇行に走りました。（笑）
会社側からすると物凄く迷惑な行為だと思いますが、それぐらいの執念は必要かなと。
おすすめできる行為ではありませんが、実際僕は違う求人サイトから再応募で書類選考を通過しましたから。
熱意が通じたのか、それとも担当者の気分だったのか理由は分かりませんが書類選考を通過し、1次面接にいける事になったのです。
1次面接までの話
書類選考を通過し、1次面接の日程を担当の方とメールでやりとりし、面接日は3日後に決定。
面接で何話そうかなと考えながら、メールを見返していると、
「面接の際は、ポートフォリオ などご自身の実績がわかるものがあればお持ちください。」の一文が。
「あっ、ポートフォリオ 作ってない。。。」
一気に焦り出しました。
普通はポートフォリオ や実績を持っていくのは必須だと思いますが、先程も書きましたが僕はまだサイトを自分で作った事もない状態で応募してしまったのです。
メールには「あればお持ちください。」と書かれているが、持ってこいよ。という事なのであろう。
「どうしよう。面接は3日後。。とりあえず作るか。。。」
いざ、作り出そうにもまだ一度もサイトを作った事のない僕には、ハードルが高く、ただただ時間だけが過ぎ、結局間に合わせる事ができませんでした。
「あー、これは完全に終わったな。さすがに諦めよう。相手からしたら何しに来たんだって感じだと思うけど、せっかくWEB業界の人とお話できるチャンスだし、今後の自分の為になるような時間にしよう」
そうポジティブに開き直り、僕は結局ポートフォリオ なしで面接を受ける事にしました。
1次面接の話
面接当日、会社を訪問し、会議室に案内されました。
「担当の者が来るまで、こちらご記入お願いいたします。」と、ipadを渡され、そこには持っている資格やスキルなどを記入する表がありました。
スキルなしの為、入力できる項目がほとんどなくそのまま終了。（笑）
「元々わかっていたけど、これはもう終わったな。。」
面接担当の方が来られ、面接スタート。
どうやら面接担当の方は人事ではなく制作の方のよう。
僕はすでに受かる事を諦めていたので、実際にWEBの現場で働いている方とお話できると思いラッキーだなと思いました。
最初は、自己紹介や経歴などお話しました。よくある感じですね。
その後、ポートフォリオがまだない事をお話したかと思います。
その時の相手の反応は覚えていません。いや、無理やり記憶から消したのだと思います（笑）
次にスキル的な質問が2つ程ありました。
担当の方「ブロック要素を横並びにする時、何を使いますか？」
僕「えーっと、フ、フロートですかね。。」←雑魚丸出しですね（笑）
担当の方「なるほど。。」
手応えなし。
担当の方「PCサイズとスマホ用で切り替える時はどうしますか？」
僕「ブレイクポイントを決めて、メディアクエリの記述で切り替えます！」
担当の方「はい、ありがとうございます。」
うまく答えられたと思ったのですが、1つ目の回答のせいか手応えなし。
その後、志望動機を聞かれたと思うのですが、緊張のせいか何を言ったか全く覚えてません（笑）
担当の方から「こちらからは以上になりますが、何かご質問などはありますか？」と聞かれ、僕はWEB業界の人とお話できるせっかくの機会だと思い勇気を出して、
「大変失礼を承知でお聞きします。
今回残念ながらご縁がなかったとしても、私はコーダーの仕事を諦めるつもりはなく、30代で未経験という立場は厳しいと思いますが、頑張っていこうと思っています。
未経験者を募集する場合、どういった人が欲しいとかどういった人と働きたいと思いますか？
今後の参考の為に、もし宜しければ教えていただけませんでしょうか。」
これはアピールでも何でもなく、もう受からないと思っていたので、次に生かす為に本気で聞いてみたいと思った事でした。
担当の方は嫌な顔一つせずに、
「もし今回残念ながらご縁がなかったとしても、その誠実さがあれば絶対に大丈夫だと思います。でもポートフォリオは作成途中だったとしても持って行った方がいいですね（笑）年齢は気にしなくて良いと思いますよ。応援しています。」と言ってくださりました。
受かる受からないはどうでも良くなっていた僕は、そんな言葉を頂けて大満足で帰りました。
数日後、また仕事を探さねばと思っていた時、面接を受けた会社から連絡がありました。
最終面接のご案内との事。
「ん？！最終面接？！通った？？」
受からないと確信していた僕は、衝撃を受け少しテンパりました。
そんな訳で最終面接に進む事になりました。
最終面接の話
最終面接となればかなり受かる可能性は高くなると思いますが、1次面接通過の出来事があまりにも奇跡すぎて、まだ半信半疑な状態でした。
「なぜ通ったのだろう？まぁ、1次面接の方はすごく優しい方だったので、もしかしたらお情けで通してくれたのかな。でも最終面接の方は会社の偉い方だろうから、そんな甘い訳ないよな。何でこんなやつ通したんだって思われるかも（笑）
まぁチャンスな事には変わりないからとりあえず頑張ろう。」
そんな気持ちで最終面接に向かいました。
最終面接では、役職のついた偉い方とこれまたさらにとても偉い方とで3人で行いました。
担当の方から言われた一言。
「1次面接を担当した者より、あなたの事を高く評価していると聞いております。」
とても驚きました。
「えーっ？！あんな緊張してグダグダだったのに高評価？！（笑）」
それから色々お話をさせて頂きました。
その中で一つ特に印象に残ってる会話があります。
担当の方から
「前職の給与から比べると弊社ではかなり下がってしまいますが、大丈夫ですか？」
と聞かれました。
実際、前職の最高年収と比べると半分以下になるぐらいでした。
でも僕は目標があり、まずはお金よりスキルの習得と決めていました。
でもこれを言ったら家族がいるのにバカじゃねの？って思われるかもなと考えましたが、
嘘つくのは元々嫌いな性格なのでどう思われてもいいから正直に話そうと決めました。
「私には家族がいるので収入の面で言うと正直厳しい部分があります。
でも私は3年後、5年後と目標を決めており、その目標を達成する為には、今は目先のお金よりもスキル習得や経験の方が大事だと思っております。
もちろんどちらも得る事が一番良いですが、30代で未経験という私の立場上、優先度をつける必要があると思っています。
なので、収入に関して下がる事は全く問題ありません。」
言ってしまった。。でも後悔はない。
それに対する担当の方の言葉が、
「素晴らしい考えを持っていますね！
実は私もこの会社に転職してきた身なのですが、前職の年収と比べて大きく下がるのを承知で入りました。でも今は同じぐらいになってきています。
なので、あなたの考えにとても共感できる部分があります。」
そんなお言葉を頂けました。自分の考えを共感してもらえた事がただただ嬉しかった。
数日後、内定の連絡をもらい、僕はWEB制作会社にコーダーとして入社が決まりました。
結局一番大事な事
なぜ30代未経験の僕がポートフォリオ なしで受かったのか。
今考えると結局一番大事な事は、
「嘘をつかず正直に自分の気持ちや想いを伝える事」
だと思います。
実際僕は、受からないと思い込み開き直っていたという部分はありますが、嘘は一切つかず正直に自分の想いを伝えていた事が評価されたと思っています。
結局は人と人。気持ちを伝える事は大事です。
逆に嘘は絶対に相手にバレます。
「本当に正直に言ってしまって大丈夫かな？」と心配なあなた。
大丈夫。きっとあなたも僕と同じように熱い想いを持ってるはず。
こんな長い文章をここまで読んでくれたのだから。
きっとあなたを受け入れてくれる会社に出会えるはず。
ただ、ポートフォリオはあるにこした事はないですけどね！（笑）
応援しています。
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