どうもkjです。
僕は、30代の完全未経験からWEBコーダーのフリーランスになりました。
そんな事を言うと、
「どうせ学歴とかあったり元々頭が良いんだろ?一般人には真似できないんだよ!」
とか聞こえてきそうなので先に言っておきますが、
僕はかなり頭が悪いタイプです。
大学は出ていますが、三流、いや四流大学ですし、完全文系で全く勉強や努力をせず人生を無駄にしてきたタイプです。
確実にその一般人よりも下の人間です。
なかなかデンジャラスな人生を歩んでいるので、自分の経験をお伝えすることで未経験からコーダーになりたい方やフリーランスになろうか悩んでる方の少しでもお役に立てればと思い、この記事を書いています。
こんなバカな奴がいるんだと思って、勇気を持ってもらえれば幸いです(笑)
7年勤めた会社が突然倒産した
まず事の始まりは、僕が32歳の時、7年勤めた会社が突然倒産。
会社は大企業とは言わないまでも、社員120名程を抱える企業でした。
そんな会社が突然倒産してしまったのです。
ある日出社すると、全社員一つのフロアに集まるようにと連絡がありました。
全社員??何事かと思い、そのフロアに行くと社長含め取締役全員と弁護士のような人が立っていました。
社長がマイクを握りしめ震えた声で、
「今日は大変残念なお知らせを皆さんにしなければなりません。
会社が倒産する事となりました。
大変申し訳ありませんが本日をもって、皆さん全員を解雇とさせていただきます。」
ん?!倒産??!!
あまりの出来事に全く現実感が湧かず、ただただ呆然としながら、
社長が泣きながら土下座する姿を見ていました。
周りでは、泣き出す人、社長に声をかける人、怒りに震える人、その空間にはいろんな感情が飛び交っていました。
その日を持って突然、妻と幼い子がいる一家の大黒柱が職を失ってしまったのです。
自分の市場価値のなさを痛感する
勤めていたのはアミューズメント機器の開発をするメーカー会社で僕の仕事は機械から出てくる写真に加工をあてる仕事でした(レタッチに近い感じ)。
かなり専門的な仕事で他にはあまりない特殊な仕事でした。
そう、他で全く活きない仕事を僕は7年もやってしまっていたのです。
会社が倒産して、みんなもちろん仕事探しに入る訳なのですが、一緒に働いていたプログラマーやデザイナーは紹介やらなんやらですぐ次の仕事が決まっていました。
一方、僕は紹介も全くなければ活かせる仕事も全くない状態でした。
けっこう必死で仕事頑張ってきたけど、結局自分の市場価値ってゼロなんだと痛感しました。
真剣に今後の人生設計を考える
もう経験を活かせる仕事がないのなら、ゼロから新しい業界でチャレンジしよう!
そう決心し、僕は3つの目標を掲げました。
- 会社が倒産しても個人で生きていけるスキルを手に入れる事(会社に依存しない)
- 1つだけでなく3つぐらいの収入を分散して得る事(本当の意味での安定)
- 目先の給料は捨てスキルを得る事を優先し、3年以内に元の年収まで戻し、5年以内に倍の年収にする事(長い目で見た時にプラスになる)
30歳を過ぎてから未経験の業界にチャレンジするのは正直不安な部分はありました。
「せめて20代だったらな・・・」って何度も思いました。
でも40代の人に、
「30代やったらまだまだ何でもできるよ」って言われたのが印象的で
「自分も40代なら同じ事言うんだろうな。50代なら40代ならなーって言うんだろうな。」って思ったので年齢を気にする事は意味がないと思い、やめました。
それに追い込まれていたのでそんなの気にしてる場合じゃなかった。(笑)
コーダーという仕事を選んだ理由
目標を決めたはいいものの、じゃあ何のスキルを身につけよう?ということに。
そこで思い出したのが、倒産した会社に入社する前にHP制作系の職業訓練校に通っていた事でした。
ここでまた、
「いや、経験者やん!!やってるやん、未経験ちゃうやん!」
って声が聞こえてきそうですが、
冒頭でも書きましたが、僕は頭が悪く、記憶力も革命的に悪いので何一つ覚えていませんでした。「確かHTMLは専用のタグで書いて、CSSで色とかつける感じやったかな」レベル。
参考書の1ページ目に載ってるような事しか分からない状態でした。これは未経験と同じですよね?(笑)
話を戻すと、その職業訓練で自分が書いたコードが画面にうまく表示される感覚が楽しかったかもと思い、
「よし!まずコーダーになろう」と決意。(←単純で後先考えない典型的に頭が悪いタイプ(笑))
本当にそんな理由でコーダーを選びました。
独学で勉強する
お金をかける余裕がなかったので独学で勉強をはじめました。
時間は腐るほどあったので(笑)。
僕はちなみに、「ドットインストール」と「progate」という無料で学べるサイトで「HTML」,「CSS」,「jQuery(少々)」を学習しました。
初心者に特におすすめするのは「progate」ですね。
「ドットインストール」は動画上で講師(?)の方の解説を聞いて観ながら同じようにコードを書いていくのですが、割と早口で、進むのが早いので、動画を止めて巻き戻してまた再生といった動作がけっこう面倒臭いんですよね。
「progate」は動画ではなく、最初にスライド式のでテキストで解説があり、その後、そのサイトに問題が表示されそのまま直接コードを書いて解いていく形式なので、ネット環境さえあればエディターやファイルなどを用意しなくても簡単に体系的に勉強できる所が初心者には始めやすくおすすめです。
ポートフォリオなしでWEB制作会社のコーダーになる【奇跡!】
2ヶ月程、独学で勉強していたのですが、頭の悪い僕は吸収力が悪いうえ、今まで勉強をまともにしてこなかった為、効率的な勉強の仕方が分かっておらず、身についている感じがしなくなっていきました。
そんな時ふと思ったのが、
「いや、就職して仕事としてやりながら覚えていく方が絶対早いんじゃねぇ?!」と。
お金をもらえながら勉強できるようなものだし、頭の悪い自分には絶対この方が早くスキルアップできるなと。
求人サイトから未経験OK(独学や趣味での経験・職業訓練に通われてた方みたいな書き方が多いですね)のコーダーの仕事を探し試しに何社か応募してみました。
落ちても何なら違う求人サイトからもう一度応募したりもしてみました。(笑)
その中で1社だけ書類選考を通過し、1次面接にいける事に!
喜びも束の間、大変な事に気付いてしまいました。
「あっ、ポートフォリオサイト作ってない・・・」と。
ポートフォリオサイトとは、自分の実績や何ができるかを形で示すもの。
WEBデザイナーやコーダーであれば実際にサイトを作って、こういうの作れますよみたいな
感じでアピールする為のもので基本的には必須ですね。いくら言葉でできますと言っても相手からすれば本当かどうか分からないですからね。
面接は3日後。。とりあえず作ろう。。。
そこで気付いたのは、1からサイトを考えて作るという事は少し勉強した程度の初心者には難しく、時間がかかるという事。
結局全く間に合わず、面接を迎える事になりました。
「完全に終わったな。でもせっかくWEB業界の人とお話できるチャンスだし、今後の自分の為になるような時間にしよう。」
と、開き直りました(笑)。
面接では自分の想いを熱く伝えました。もちろん正直にポートフォリオがまだないことも。(笑)
すると、なぜか合格!!
後々に聞いた話ですが面接担当の方にお話を聞くと、面接での印象が高評価だったとの事。
そんな訳で僕はポートフォリオなしでWEB制作会社にコーダーとして入社が決まりました。
面接で聞かれた事や僕が何を伝えどんな質問をして合格したのかが気になる方はこちらの記事をどうぞ
コーダーとして働く
給与は額面で20万円程。ボーナスなし。
前職の最高年収が480万円程(景気が良い時はボーナスが大きい会社でした)だったので、年収は半分以下に。
それでも給料よりもスキルを優先と決めていたので問題なし。
いざ、コーダーとして働き出して最初に衝撃を受けた事。それは、
「勉強した事が全く通用しない」でした。
基礎ぐらいは身についてるかなと思ってましたが全く。
ほぼ基礎ゼロ。それぐらいな感じでした。
やった事もない難しい箇所を恐る恐る聞いては、「このソース使ってみて!」と親切にソースをいただくも、どこに入れたらいいかもどこを触ったらいいのかも分からない。
分からない事ばかりの毎日で正直本当に辛かった。
そしてもう一つはスピード感。
独学で勉強してた時はスピードなんて気にした事がなかったのですが、仕事の場合はかなり厳しめの納期が決められており、いかに効率的に早くコーディングを終わらせるかという考えを持って進めるかが超重要です!!
最初の頃はもう何度、納期を伸ばしてもらうお願いをディレクターにしたことか。
それでも何ヶ月か経つと最初と比較にはならないほど成長しスキルアップしました。
これはコーディングに限らずどんな事でも継続さえすれば、人は必ずスキルアップします。
頭の悪い僕が成長したのだから誰でも絶対に成長します。
今となって思う事は、独学で勉強するよりも一度WEBの制作会社に入ってコーダーとして働く方が、遥かに早いスピードでスキルアップできるという事。
- 色々なサイトのコーディングを多く経験できる
- スピード感を嫌でも意識するようになる
- ディレクターやデザイナーとのやりとりを経験できる
- 分からない箇所を教えてくれる人が近くにいる
- スピードの早い優秀なコーダーのソースを見てやり方を真似る事ができる
- 人脈が広がる
上記のようなメリットは独学では難しいですよね。
僕がもし独学で勉強を続けていても今のようなスキルになれていたかというと絶対に無理だったと思います。
とりあえず制作会社に入ってしまって働きながら学ぶという選択は、頭の悪い僕の割にはベストな選択だったと思います!
未経験から独学で網羅しようとしている方やフリーランスコーダーを目指している方はぜひ参考にしてみて欲しいポイントです。
制作会社を退職
お世話になった制作会社を1年ほどで退職しました。
辞めた理由は大きく2つ。
1つは、仕事内容がコーディングだけでなく他業務が徐々に増えてきてコーディングしている時間が極端に減ったこと。
会社の景気が悪くなり人がどんどん辞めていった為、他業務をさせられる事が増えていきました。もちろん大きな意味で経験ととらえれば、成長に繋がるのでそのまま続けるという選択肢もありだと思いますが、僕は元々スキル習得を目的と決めて入社したので、1日約8時間違う業務をするのであれば環境を変えてスキルアップに注力しようと。
2つめは会社が独自のCMSを使っていた事。
独自開発のCMSを持っており、コーディングデータは最後CMSに組み込んで納品という形をとっていました。
もちろんCMSでできる事や流れを知れた事に関しては大きな経験になりましたが、かと言ってこれ以上他で使えない独自のCMSを極める事にあまり意味がないなと感じていました。
倒産した経験で他で活きないスキルというものに敏感になっているんだと思います。
そんな理由で会社を辞めました。
次の仕事は??
はい、次も決めずに辞めました。
極端な性格で意味がないと思うとすぐ次の行動をとってしまう性格のようです。(←単純で後先考えない典型的に頭が悪いタイプ(2回目))
それでも一応次にやる事は決めてました。
WordPressの習得です。
WordPressを勉強する
コーダーの時のようにWordPressを学べる会社に入ろうかと考えたのですが、WordPressは少し敷居が高く未経験者OKの求人があまりなかったので、今回は1度自分で勉強することを選択しました。
それでも頭の悪い僕では、独学は限界があるのを分かっていたので、お金を払って学ぶ事にしました。
学ぶうえでの条件は、
- WordPressに特化している事
- WordPressの流れを理解し、サイトが作れるようになる事
- 家でできる事
- 1ヶ月という短期間でやる事
この条件に合うのが、テックアカデミーのWordPressコースだったので迷わず申し込み。
1ヶ月間オンラインスクールという形でWordPressを勉強しました。
テックアカデミーの内容や実際に受けてみた感想を知りたい方はこちらの記事をどうぞ。
フリーランスとして活動開始
WordPressの勉強も終了し、ポートフォリオを作って就職しようと思っていたのですが、会社を辞めてから何度かサイトを作って欲しいとか手伝って欲しいというご依頼があり、もちろん低単価ですが、お金をいただきました。
ふと、
「これこのまま個人でやってみたらどうなるんだろう」という思いが湧いてきました。
何となく、タイミング的にやるなら今しかないし、もしダメだったら就職すればいいのでは。
個人でやる経験って会社員では絶対できない事だから大きな経験になるはず!
極端な僕は、収入源の確保もないのにフリーランスとしての活動を開始しました。(←単純で後先考えない典型的に頭が悪いタイプ(3回目))
活動を開始して収入はどうなったのか?
ここで収入が激増したというお話ができれば夢のある話ですが、さすがに活動開始したばかりなので全然食べていけてません。(稼げるようになってから記事書けよって話ですね(笑))
でも仕事は知り合いの方からちょくちょくですが頂いてる状態です。
僕は人脈が広いタイプでは全くないですが、それでも僕が個人で活動していると聞き、助けてくれる人が周りにいます。
「人脈がないからなぁ」とフリーランスへの一歩を踏み出せないあなた。
きっと、あなたの周りにも助けてくれる人がいるはずです。僕にいるのだから。
これから助けていただいた方への感謝と恩を忘れずに、いつか恩返しができるように頑張っていきたいと思います。
最後に
こんな長い文章にお付き合いくださり誠にありがとうございます。
人に自慢できるような人生経験ではないですが、こんなバカな奴でも未経験からコーダーやフリーランスになってるのかと、一歩踏み出す勇気を持ってもらえたら最高に幸せです。
これからフリーランスコーダーとして活動していくうえでの、困った事やお役に立つような情報を更新していければと思います。
一歩踏み出すみなさんにとって素晴らしい人生になりますように。
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